アヌラーダプラ |
紀元前500年頃、アヌラーダブラー帯はシンハラ族の先祖といわれているウイジヤ王子が統治していました。
紀元前380年にパンドゥカーバヤ王がこの地を首都としていた。
紀元前3世紀に、インドのアショーカ王の息子マヒンタによってスリランカに初めて仏教が伝えられた地とされています。
インドのブッタガヤから菩提樹の分け枝(左の枝)が運ばれたのもこの頃です。
デーワーナンビヤ・ティツサ王は仏教を保護し、この地にトウーパーラーマ・ダーガバやイスルム二ヤ精舎を建設しました。
4世紀初めにインドから運ばれてきた釈迦の左の犬歯か王権の象徴として、この王朝を支えていたが、仏教界の勢力争いにより、都は混乱状態となり、タミル軍の侵略も激しくなったため、シンハラ王朝は10世紀についに首都アヌラーダプラを放棄した。 |
ポロンナルワ |
ボロンナルワは10~12世紀の問にシンハラ王朝の首都があったところ。
全盛期にはタイやビルマから僧が訪れるほどの仏教都市として繁栄を見せていた。
遺跡の残る旧市街は、パラークラマ・サムドゥラと呼ばれる巨大な人工の貯水池のほとりにあり、それは単に貯水池と呼ぶには大きく豊かな水を蓄えている。
この島の歴代の王たちが都市建設のとき、初めに行ったのは潅漑用貯水池と水路の確保だったという。
農耕で生きてきた人々にとって水の確保は重要な問題でした。
一度はジャングルになってしまったそうですが、今も巨大な貯水池は人々の生活に欠かせないものとして利用されています。 |
シギリヤ |
シーギリヤの岩山はジャングルの中に垂直に君臨ています。
父を殺し、強引に王の座についた若き王子は、弟の復讐を恐れ、この岩山の頂上に華麗な王宮を建てて住んでいたのは11年間という短い期問てした。
岩山のてっぺんには遺構だけとなった王宮跡が残っています。
イギリス統治下にあった1875年、この岩山を望遠鏡で眺めていたイギリス人が、鮮やかな色彩のシーギリヤ・レディを見つけました、現在ではスリランカを代表する芸術として、世界に広く知れわたる壁画として知られています。
スリランカの遺跡を訪ねる時この岩山は欠かせることができません。 |
ダンブッラの石窟寺院 |
「石窟寺院ダンブッラ」は道路から150mほど上った、岩山の中腹のえぐられた洞窟に5つの石窟が納められています。
寺院の前は急な上り坂で大きな岩盤が庭のように広がっています。
石窟は5部屋に分かれ白壁の回廊で結ばれています。
修行僧の住む洞窟でしたが、アヌラーダプラを追われた王をかくまったことにより、王がアヌラーダプラ奪還後、石窟内部をつくったそうです。
壁画は塗り直されたため、創建当時のものではなく、18世紀以降と考えられているそうです。 |
キャンディ |
1592年に町がつくられましたが、ポルトガル、オランダの侵攻を拒み、1815年イギリスに陥落されるまで、シンハラ朝最後の都として栄えました。
仏教の象徴とされている仏陀の犬歯を祀る仏歯寺は、17世紀につくられましたがその後次々と修復されています。
キャンディ湖は、1807年にシンハラ王朝最後の王スリ・ウィクラマ・ラジャシンハによってつくられた人造湖です。
湖岸には仏歯寺、王宮、僧院、ホテルなどが立ち並び、ペラヘラ祭りのメインロードとなっています。 |
ゴール |
世界遺産に指定されたゴールの旧市街は、19世紀にその地位をコロンボに譲るまでスリランカ第一の港として栄えました。
現在の町の基礎は、1505年のポルトガル到来に遡ります。
1589年にポルトガルのつくった小さな砦を、1640年、オランダが拡張し、今の旧市街の原型が出来ました。
インド洋に突き出た厚い石積みの砦は、スマトラ沖地震の津波にもびくともせず、旧市街の被害を食い止めました。
町は、1796年、イギリスの手にわたり、貿易はもとより、ヨーロッパとアジアを結ぶ旅客船の寄港地として、頂点を迎えます。 |
シンハラジャ森林保護区 |
シンハラジャ森林保護区は、スリランカの南西部、サバラガムワ州と 南部州にまたがり面積約88平方kmにおよぶ広大な自然保護区です。
スリランカの国立公園で、1978年にユネスコの生物圏保護区と1988年には世界遺産に指定されています。
シンハラジャ森林保護区には、年間降雨量3000~5100mmに達する熱帯低地雨林特有の蔓性樹木、平均樹高が35 ~40mの幹が真っすぐな優勢木、ランなどセイロン島の固有植物の約6割、セイロン・ムクドリ、オオリス、ホエジカ、ネズミジカなどの動物、セイロンガビチョウなどの鳥類が分布する。 |
スリランカの中央高地 |
ホートンプレーンズ国立公園、ナックルズ山地、ピーク野生生物保護区がまとまって、2010年に登録された8番目の世界遺産です。
カオムラサキラングールはこの一帯だけに生息する絶滅危惧種のサルで顔の周りのふさふさの毛が特徴の愛嬌のある顔立ちをしています。
ピーク野生生物保護区はスリランカでも三本の指に入る広大な保護区で今からおよそ70年前に保護区の指定を受けました、アダムスピークという山がその中心となっています。
アダムスピークはスリランカ最大の聖地で、仏教徒、キリスト教徒、ヒンズー教徒、イスラム教徒などの共有の聖地です。
毎年たくさんの巡礼者や旅行者がこの山を登ります。
深夜に上り、頂上で朝日を拝むのが人気のコースです。 |