独立前のセイロンではイギリスの国章が使われ、その他に植民地独自の紋章が作られていた。植民地独自の紋章は、エスカッシャン(盾)の中にセイロンゾウとココヤシの木を描いたもので、植民地時代後期には仏塔(ストゥーパ)とセイロンゾウを描いたものに変更されている。 |
国章のデザインは15世紀から19世紀初頭にかけて存在したキャンディ王国の王の旗を変化させている。
中央には右前足で剣を持つ金色のライオンがマルーン色の円の中央に描かれ、その周りは国花である蓮の花の花びらで囲まれている。
その下には穀物壷があり、そこから豊かさを象徴する稲穂が蓮の花を取り囲んでいる。
てっぺん部分には法輪があり、国家の大事な部分には正義による支配と仏教があることを表している。
紋章の下部左右には伝統的な太陽と月が配されている。
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1948年に英連邦王国セイロンがイギリスから独立した1952年に国章が制定され、キャンディ王国の王旗から引用された「右前足で剣を持った金色の獅子が大またで歩く」という意匠が国章に用いられた。
周囲は金色の蓮の花びらが描かれ、てっぺんにはセイロンの王冠が描かれた。
下部のバナーにはシンハラ語・タミル語・英語でセイロンの国名が書かれている。
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